2020/02/05
感覚統合療法とは
こんにちは、児童デイサービス リるとです。
本日は、リるとが特化しているプログラム『感覚統合療法』について、
少しお話させていただきたいと思います。
私たちは普段の生活の中で、様々な感覚を脳で処理して生活しています。
例えば、公園でシーソーに乗って遊んでいる場面を想像してみてください。
シーソーを動かすために地面を蹴る時の関節や筋肉の動き(固有受容感覚)、
シーソーが上下に動いた感覚(前庭感覚)やその時の景色の見え方(視覚)、
座っている座面がお尻に当たる感覚(触覚)、
一緒に遊んでいるお友達の声や周りの騒音(聴覚)など、
たくさんの情報が脳に入ってきます。
シーソーを楽しく遊ぶためには、これだけたくさんの情報を脳が整理して処理する必要があります。
これが感覚統合です。
いわゆる発達障害とされるお子さまはこのような感覚の処理が苦手であることが多いです。
感覚処理が苦手だと、具体的にどのような大変さがあるのかシーソー遊びを例に考えてみましょう。
感覚がうまく処理できないと、自分の身体の状態を把握することも苦手になります。
どのくらいの強さで地面を蹴ればいいのか、自分の身体は今どう動いているのかが分かりにくくなります。
自分の身体の動きが分からないのに、乗っている遊具が動いている状況だと考えると、
シーソーを楽しむことは難しそうですよね。
今はシーソーを例に挙げましたが、
「じっと座っていることが苦手」
「身体の使い方が不器用」
「人の話を集中して聞くことができない」など
普段の生活のなかで困っていることは感覚をうまく処理できていないことに原因があるかもしれません。
感覚統合療法では、お子さまの遊びの様子などから苦手な感覚をみつけていきます。
そして、その感覚を取り入れた活動をしていくなかで、お子さま自身がその感覚を処理する力身に着けていけるよう支援します。